「バンクシー展 天才か反逆者か」に行ってきました 2020/05/30 - Museum

緊急事態宣言が解除されたばかりの中、予約していたバンクシー展に行ってきました。

バンクシー

完全予約制で、人数が限られているせいか近所の公園よりも空いており、非常に展示物が見易いタイミングとなっていました。
本来であれば、おそらく混雑していたであろう撮影ブースも貸し切り状態です。

ちなみに、私は特にバンクシーが好きとか詳しいとかいうことではないのですが、一応、観ておかなければいけないような気がして行ってきました。

バンクシー展

さて、私がバンクシーを知ったのは学生の時でしょうか?
もう10年以上前ですね。その頃はまだファッションデザイナーを目指していたので、当時流行っていたコムデギャルソンやメゾンマルタンマルジェラなどのデザイナーズブランドを着ていました。

今、思うと、デザイナー自体の存在が謎だったマルジェラや、常識を壊し続けたギャルソンなど、何か未知なものに対する憧れが社会全体として強かったようにも感じます。当然バンクシーにも同じような魅力を感じていたのではないでしょうか?

何か絶対的な指導者がいて、限られた人だけがその情報を得る。何も知らない一般人は、限られた人から公開された極僅かな情報だけを得て、それに続く…そんなある種、宗教のようなものに人々は熱狂していたし、それが正しいと思っていたし、いつかは限られた存在に自分も加わりたいという憧れも抱いていました。

そしてデザイナーを目指す学生にとって、パリコレはその象徴でした。いつかはパリコレを生で観ることができる立場になりたい。そう考えていた人は多いはずです。

バンクシー

それから10数年が経ち、現在はファッション業界から離れているのですが、最近パリコレの映像を観る機会があリました。

そこに映ったのは、最前列には一般人に近いインフルエンサー、そして全員がスマホでショーの写真を撮影するというとてもオープンな空間でした。
いつからパリコレは、こんなにもクリーンな世界になってしまったのだろうか?
オープンな社会を作ってきたウェブ業界の一員としては、あるべき姿なのだろうと思いつつも、当時感じた神々しさは失われてしまったように感じました…。

話を戻します。

最近、ネットニュースで知ったのですが、なんとバンクシーはInstagramのアカウントを持っているそうです。
私がバンクシーに求めていたのは、そんなことではない…。

バンクシーは謎めいていたから魅力的だったのに…。
なんとなく、また大切なものが失われそうな気がして、アカウントは見ないようにしています。

バンクシー

ネットやスマホだけが原因とは思いませんが、世界の価値観がこんなにも変えられているとは思いませんでした。

デザイナーとしては新しいことを受け入れなければいけない立場なのかもしれませんが、なんとなく寂しさを感じています。
私は古い考えの持ち主なのでしょう。

バンクシーは、そんな古い考えを否定するためにInstagramを始めたのしょうか…?

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